よく、
「目先の利益だけを考えずに、長期的な視野に立って物事を考えよう」
という話を聞きます。
確かにその通りです。
長期的なビジョンを持つことは、非常に大切です。
しかし、この言葉を聞いた時、中には
「ゆっくり、マイペースで進めても大丈夫」
と受け取ってしまう人も少なくないように感じます。
このような誤解が、本当の意味での長期的な成功を阻んでいるのかもしれません。
私自身、新しい資格を取得したり、ビジネスのノウハウを学んだ時に、新たな肩書きを得ることがあります。
そして、その新しい肩書きを得たら、すぐにでもそれに見合った取り組みをスタートさせます。
複数のビジネスに関わっている私にとって、新しい仕事を始めることは相当な労力を要します。
ですが、自分で選んだ仕事なので、新しい役割が与えられたら、直ちに行動を開始するのです。
ここで大事なのは、学んだこと、得た資格を活かすために行動に移すことです。
しかし、実際には新しい知識を得ても動き出さない人が多いのです。
そして、気がつけばそういった人たちは周囲から姿を消しています。
私が理事を務める不動産実務検定でも同じです。
認定講師になった人の中で、すぐに講師として活動を始める人は、最初は成果が出なくても諦めずに継続します。
そして、時間が経つにつれ、地域で重要な意見を持つ人物、いわばオピニオンリーダーへと成長していきます。
一方で、
「忙しいから」
「落ち着いたら」
と言って、何も始めない人たちがいます。
彼らは、もし始めたとしても、すぐに成果が出ないことに嫌気がさし、結局は何も成し遂げることなく辞めてしまうのです。
こうした人たちは、必要以上に経費や時間に目を向けて、本当に大切なことから目を逸らしてしまっているのではないでしょうか。
例えば、私がサラリーマン時代に赤字店の立て直しを担当した時、何も変えずにただ時間が過ぎるのを待っていても状況は好転しません。
店舗に着任したら、私は試せる限りの集客策を短期間にわたって次々と実行に移しました。
当時はチラシ配りも積極的に行いましたね。
人件費を含めた経費削減にも取り組みますが、最優先は売上の向上です。
以前お世話になった飲食店のコンサルタントは、
「成功する経営者は利益の増加を見る」
「成功しない経営者は経費の増加ばかりを見る」
と言っていました。
この言葉は、私にとっても大きな学びでした。
このように、行動を起こすことが成功への第一歩です。
あなたも今日から1つでも多く行動することをおすすめします。