好きなところで仕事をしています。

埼玉県川口市と長野県御代田町で二拠点生活を実践する自営業者のblog

裁判官の空腹が判決を左右する?

nishiyamayuichi.com

 

スタンフォード大学から、おもしろい研究結果が発表されているそうです。


それは、

「裁判が行われる時間帯によって、裁判官は正しい判断ができていない可能性がある」

というものです。

 



この研究では、過去の裁判から1,100件の事件を調査しました。


その1,100件のうち、約3分の1の事件で仮釈放の判決が下されています。


この仮釈放の判決について、時間帯による差異、特徴が認められたのです。

 

その特徴とは、以下のようなものです。

  • 早い時間帯に出廷した被告は、仮釈放される割合が高い。

  • 昼食直前に出廷した被告は、仮釈放される割合が低い。

  • 昼食後に出廷した被告は、仮釈放される割合が早い時間帯と同水準に戻る。

  • 午後の遅い時間帯に出廷した被告は、仮釈放される割合が低くなる。

  • その日の終わりの裁判では、仮釈放される割合が最低となる。

この結果から何が読み取れるのか?


裁判官が食事休憩を取った後は、仮釈放される割合が高くなっています。


つまり、

「裁判官の空腹の度合いが、判決に影響する傾向がある」

ということです。

 

裁判官は日々、人の人生を左右するような重要な判断を下していきます。


そのため、精神的にどんどん疲労していきます。


そこに空腹が重なると、さらに判断力に悪影響が出る、という仮説が成り立ちます。

 


これは、裁判官の話ですが、私たちも人ごとではありません。


この研究結果からは、

「意思決定するべきことが多いと、どんどん疲労し、より悪い判断をする傾向がある」

ということがわかります。


現代人は情報過多の時代に生きています。


情報過多になると、物事の進みが早くなりますから、常に判断を下す必要があります。

  • このビジネスはやった方がいいのか?

  • この株は買った方がいいのか?

  • この人を採用した方がいいのか?


様々な場面で意思決定をしなければなりません。


すると、

「意思決定することに疲れてしまう」

のです。


そうして、意思決定の疲れから、正しい判断ができなくなっていきます。



このような状況を改善するためには、意思決定の基準を明確に設定することが効果的です。


私の場合は、判断基準として、サイクル論である、

「春夏秋冬理論」

を活用しています。



▼春夏秋冬理論とは?



「春夏秋冬理論のサイクルから見て、このビジネスはやった方がいいのだろうか?」

といった感じで考え、判断をします。


基準が明確にありますので、意思決定によって疲れることがありません。


疲れていませんから、正しい判断が下せるようになっていきます。



ご自身が納得できる、使いやすい判断基準があれば、それを使っていいと思いますが、私個人としては、春夏秋冬理論を強く推しておきます。


ご興味ある方は、ぜひご活用下さい。



「意思決定するべきことが多いと、どんどん疲労し、より悪い判断をする傾向がある」


これは、大きな失敗につながることもあります。


絶対に忘れないようにした方がいいですね。