最近、FacebookをはじめとしたSNSを見ていると、著名人になりすまして投資サービスをPRする広告を頻繁に目にします。
その多くが投資詐欺であるということで、テレビのニュース番組でも特集が組まれていたようです。
(ようです、というのは、私はテレビをあまり見ないので、家族から聞きました)
勝手に名前と顔を使われた著名人のみなさんもたまったもんじゃないですね。
このような投資詐欺が増えると、多くの方は、まともで健全な投資サービスの情報を得ても、
「詐欺ではないか?」
と疑うようになります。
他にも、詐欺のおかげでまともな事業者が迷惑を被るのをよく見かけます。
「ネズミ講のおかげで、まともなネットワークビジネスが詐欺だと思われる」
というのは多いですね。
ネズミ講は違法ですが、ネットワークビジネスは合法です。
先日、ビジネス交流会で、地主さんから土地を買い取る仕事をしている人の話を聞く機会があったのですが、
「以前は電話営業で仕事になっていたのに、オレオレ詐欺などの特殊詐欺が増えたせいで、地主さんたちが電話に出なくなってしまった」
という話をしていました。
これも詐欺のせいで、事業者が迷惑を被ったケースと言えるでしょう。
「事業者が儲からなくなっただけだから、消費者には関係ないのでは」
このように考える人もいるかもしれませんが、私はそう思いません。
まともな事業者というのは、お客様の役に立つものを提供しています。
繁盛している飲食店であれば、おいしい料理や、すばらしいサービスを提供しています。
投資サービスも、資産を増やすために有効なものがあります。
実際、私がここ数年で購入した不動産は、投資サービスで増やした資金で購入しています。
ネットワークビジネスは嫌いな人も多いでしょうが、すばらしい商品を提供している会社もあります。
ネットワークビジネスに取り組んだおかげで人生を逆転できた人も知っています。
このような、お客様の役に立つ商品・サービスの情報が詐欺と混同されて伝わらないのであれば、それは、
「お客様(消費者)にとっての不利益」
となります。
正直、詐欺がなくなることはないでしょう。
悪い奴はどんどん沸いて出てきます。
そんな中、正しい情報を得て、利益を得ようと思うのであれば、お客様(消費者)が見分けられるようにならなければなりません。
これは、
「きちんと情報を得て、きちんと判断しましょう」
ということなんですが、そうではなく、
「疑ってかかる」
と曲解する人が多いですよね。
何でもかんでも疑ってかかる人っていますよね。
何でも疑っていれば、詐欺に引っかかることはなくなるでしょう。
その一方で、有益な情報も疑ってスルーしてしまいます。
有益な情報をスルーすることは、その人にとっての不利益(機会損失)です。
詐欺が多い世の中、気をつけることは大切です。
ですが、
「何でもかんでも疑ってかかる」
ということではなく、
「きちんと情報を得て、きちんと判断する」
ということを意識したいですね。
新しい投資サービスやビジネスモデルの情報を得たら、その背景や実績、評判を調べ、信頼できる情報源からの確認を行うといいでしょう。